相談のきっかけ

短大卒業後、一般での就労を行うことができず、Ｂ型就労継続支援事業所に在籍。就労支援事業所でも安定的に勤務することは困難な状態が継続し、生活収入の不安から障害年金の受給を検討していたが、自分で手続を行うことができず、時間が経過してしまっていたところ、主治医から当事務所を紹介されご相談をいただきました。

対　応

初回の面談ではお母様と一緒にご来所いただき、現在に至るまでの経過や生活の様子について伺いました。
面談後はLINEや電話などで詳細なヒヤリングを実施し、現在に加え20歳（障害認定日）に遡って手続きできる可能性があると判断。医療機関には20歳時点と現在の2通の診断書の作成を依頼しました。しかし、医師からは「20歳頃は比較的症状が安定していた時期なので、20歳（障害認定日）時点の診断書の作成はおすすめしない」とのコメントを頂きました。
たしかに、20歳時点では比較的安定していた時期でしたが、その後まもなくして、状態が悪化し、現在に至るまでその状態が継続していました。
そこで、当事務所では、20歳当時の状態の診断書の作成をお願いした上で、今現在の診断書にはいつから状態が悪化し、その状態がどのように継続しているのかまで記載をしていただきました。
実は精神傷病における障害年金の認定基準では、診断書が表す日付の状態だけではなく、その前後の状態の経過も加味することになっているため、20歳時点でも障害年金に該当する可能性は十分に考えられたわけです。
診断書を作成していただき、すぐに請求手続きを実施。約2ヶ月半で無事に障害基礎年金２級が認められ、更に過去5年間に遡って障害年金が支給されることになりました。