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軽度知的障害
- 地域
- 福島県
- 年齢
- 20代
- 性別
- 男性
障害の状態
幼少の頃に発達の遅れを指摘され、小学校と中学校は支援学級、高校は特別支援学校に通い、卒業後は就労を継続している状態の方で、軽度知的障害と診断され、療育手帳を取得されているとのことでした。
認定結果
障害基礎年金2級
受給額
- 年金額
- 約78万円
経緯と対応
相談のきっかけ
20歳の誕生日が近くなり、障害年金の手続きをしようとお母様が主治医の先生に相談したところ、「働いていたら障害年金の受給はできない」と言われてしまい、なんとかならないかと調べていたところ、You Tubeで当事務所を見つけていただき、相談をいただきました。
対 応
まず、お母様から現在の就労の状況をお伺いしたところ、就労しているのは間違いないが、就労先は親族が経営する会社での障害者雇用で、自身の父や兄弟、その他多数の親族が経営、勤務してる会社とのことでした。そのため、就労にあたっては非常に多くの支援や配慮が行われている状態であり、その状況が主治医に伝わっていないことが分かりました。
確かに障害年金は大まかな見方として、2級は日常生活が難しい、3級は就労が難しい、という考え方があります。そのため、就労しているという事実だけをもって主治医が難しいと判断してしまっているのだろうと考えられました。
しかし、企業から就労上の配慮を受けているような場合、つまり配慮がなければ就労は困難であるような場合は、働けていたとしても障害年金に該当する可能性があります。
したがって、主治医にその状況をより詳しく伝えることが重要であると考え、情報提供の資料をしっかりと作っていくことにしました。
今回特に重要だったのは就労状況についてでしたので、勤務先にご協力をお願いして職場での就労の様子や配慮の内容の実態について証明書を作成していただきました。
その他にも、ご自宅での生活、ご家族からの支援の状況について細かく資料にまとめた上、主治医に情報提供したところ、診断書作成に同意していただくことができ、内容も実態に即したものを作成していただくことができました。
診断書の完成後、速やかに手続きを行い、無事に障害基礎年金2級が認定となりました。
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